【味の素株式会社】

2019/08/08

ミニふくおかの子どもたちが前向きに自ら学んでいる姿には、とても感銘を受けるものがあります。 毎年スポーツキッズ応援ゼリーである「ガッツギア®」の提供とボランティアスタッフ派遣というかたちで応援させていただいているのですが、 6年目となる今回は、日本で発見された「うま味」について、だしを通じて体験してもらう学びの企画も新たに提案させていただくことになりました。
この「だし・うま味の味覚教室」は、味の素株式会社で2006年度からスタートし、全国で年間100校、300クラス、10,000人の規模で実施している地域密着型の取り組みです。 この教室は通常は学校の教室で教えるというスタイルですが、ミニふくおかでは興味を持った子どもたちが自主的に集まる場となります。
いつも実施している取り組みとは大きく異なるシチュエーションですので、どんな反応を示してくれるのか、果たして興味を持ってくれるのか、 もしかして誰も来てくれないのでは…と、自分たちの取り組みが、素直で純粋な子どもたちの関心を得ることができるのか、今からドキドキしています。

どのようなきっかけで「ミニふくおか」への協賛を決めたのですか?

ミニふくおかの主旨に賛同したことが一番です。 またその趣旨と、全社的に取り組んでいた「味の素のファンを作ろう」という活動が重なり、スポンサーの一員として参加させていただいています。 味の素株式会社は、創業1909年。日本人の十大発明の一つとも言われる「うま味」の発見から始まり、110年に及ぶ歴史を持った会社です。 『日本人の食生活を豊かにしたい』という当初の願いも国を超え、現在では130カ国以上へと広まっています。
しかし味の素には、グローバル化する一方で、もともと「食」とは地域に密着したものだという思いがあり、その地にあった味覚を知ろうとする「現地適合」という考え方を大事にしています。 自宅のお味噌汁のお出汁って、何でとっているかご存知ですか? お雑煮にはどんな具材が入りますか? 地域地域の味覚を知っていくと、日本の豊かな食文化を垣間見ることができます。 福岡だと、例えば「がめ煮」をおいしいと感じるのは、どのあたりの味覚なのだろうとか。 普段はあまり考えませんよね(笑)。 このように、味の素には地域の「食」に寄り添いたい思いがありますので、ミニふくおかへの参加についても、協賛というよりも自社の活動の一環だと捉えています。 現地のいろんな感覚を知れる、ありがたい機会だということです。

味の素の仕事って、みなさんの目に留まる店頭での商品販売のほか、消費者からは見えにくい業務用の商品販売の分野にもわたる幅広いものとなっています。
また、来年は東京オリンピックの年となりますが、味の素では以前から「ビクトリープロジェクト®」といって、オリンピックに出場する選手たちの栄養サポートも行ってきました。 ここで得られた、食べ方の工夫や栄養の取り方のノウハウなどの知見は、トップアスリートだけではなく高齢者や子どもたちにも役立つものです。 味の素ではこれを「勝ち飯®」として、生活者のみなさんにも広めていきたいと考えています。 おいしさと健康、一生の中でずっと関わりがあるものを扱っている会社なので、皆さんの生活にもさまざまなシーンで登場しています。

ミニふくおかに関わることで、社内や社外に変化はありましたか?

昨年からお手伝いしている社員は、普段の仕事では直接お客様と接することもないので、子どもたちの生の声が聞けるこの機会をとても喜んでいます。 「ガッツギア®」が好きな子どもさんもいて、自社の商品がいかに認知されていたり、どんな味が好まれるのかがよくわかったそうです。 会場で販売を担当している子が、「もっと頑張ろう」と自ら売り子になって会場を練り歩く姿には、とても感心したそうです。
また、社員の中には小さな子を持つ母親もいます。 彼女は、ちょっと控えめな性格の子どもでも、困った時に自分から誰かにたずねるなど、自分の意思で考え動くようになれるのがミニふくおかの魅力ではないかと言っていました。 どうやら3年生になる自身のお子さんも参加させてみたいと考えているようです。

最後に子どもたちに、メッセージをお願いします。

子どもたちに、「おいしく食べること」の大切さを知ってほしいです。 おいしい食事には、甘味・酸味・塩味・苦味・うま味からなる味覚はもちろんですが、楽しい会話をしながらみんなで一緒に食べることも大事な要素となります。 味を感知する味蕾は8歳から急激に増えるといわれています。子どもの頃に経験した良い思い出は、創造性を豊かにしてくれるものです。
ぜひ、子どものうちに「おいしい」という体験をたくさんして、「その理由がどこにあるんだろう?」ということも、考えてみて欲しいです。 食を学び、食を通じてたくさんの経験が広がることで、人々もまちも未来の社会も豊かにできると思います。