株式会社ミカサ

経営企画部門 経営デザイン室 リーダー 上田 哲二 さん
経営企画部門 経営デザイン室 CSRプロモーター/コーポレートトランスレーター 永田 美喜子 さん
住所:
福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目16-14 リファレンス駅東ビル 6F
公式HP:https://mikasakk.co.jp/

 

―御社独自の活動やCSR、子どもたちを支援する動きなどについて教えてください

弊社は創業から「社会貢献」を企業理念として活動を行い続けています。『個々の利益の追求ではなく、社会全体の利益を追求する考えなくして、企業は存在しない』というものです。これはお客様・地域・社員を基軸として社会に貢献することを目指すものです。

 

私どものこれまでの社会貢献の取り組みの中で代表的なものとして、『BOOKBOOK本市』という活動があります。これはみなさまのお宅にある<もう読まなくなったけど、捨てるのはもったいない><誰か次の人に読んでほしい>本を寄付していただき、地域イベントなどのときに無料でそれらの本をお持ちいただくリユース活動です。2017年から開始し、今では地域に定着した催しものとなりました。特に絵本のリユースに力を入れており、子どもたちが小さい頃から本に触れる機会をつくってあげたい思いがあります。絵本コーナーにはクッションマットを敷き、その場で好きな本をゆっくり選べるスペースを準備しています。小さなお子様がパパやママと一緒になって本を読んだり選んでいる姿を見ると、とても嬉しい気持ちになります。他にも大人向けの小説、歴史書、文庫本などさまざまな本を提供しています。BOOKBOOK本市には、本を提供して頂くことで資源ごみの発生を減らす環境啓発の側面も持っています。地域環境の負荷を抑え地域のみなさんに楽しんでもらっています。

 

もうひとつ、弊社のCSR活動での重要な活動として、福岡市が勧めている『一人一花』運動への参加があります。「福岡市のありとあらゆる場所での花づくりを通して、人のつながりや心を豊かにし、まちの魅力や価値を高める、花によるまちづくりを目指す取り組み」のもと進めている事業です。弊社は地下鉄の駅の清掃業務を請け負っている関係で、地下鉄大濠公園駅の出入り口にある花壇の整備をさせていただいております。こちらの活動は2015年から始めて9年目となりました。年2回、夏前と冬に社員のボランティア活動として、土壌の整備から花植えまで行っています。この取組みを開始して、出入り口周辺のごみが減ったと、地域の方々からお褒めの言葉をいただきました。綺麗な花があることで景観も良くなり「毎日ここを通る時、とても気持ち良いです」とおっしゃられた方もいました。大濠公園は市民の憩いの場です。休日の芝生広場では小さなお子さんを連れた家族、子どもたちが元気いっぱいに走り回っています。そんな公園の玄関口である駅花壇を綺麗に保つことは、とても大事だと考えています。ごみや落書きで溢れたまちは、治安も良く無いと言われています。子どもたちが安心して暮らせるまちづくりのお手伝いを、弊社は担わせていただいております。もちろん自分たちが関わるだけでなく、地域のみなさまに愛される花壇を維持することで、社会貢献を目指しています。

 

その他にも、インフラ施設やパブリックセンターの維持管理を業務として行なっていることから、社員のお子さまを対象とした職場体験イベント、ボランティア活動として『ラブアース・クリーンアップ』での海岸清掃活動、弊社周辺や近隣の清掃活動なども行っています。これらの活動は、最初に申し上げました弊社の「社会貢献」という企業理念に基づき行っています。子どもたちの活動に関しても、「安全・安心して過ごせる地域社会」づくりを目指しております。

 

―ミニふくおかのどんなところが気に入っていますか?また期待されているところはありますか?ミニふくおか2023は、新しい「クエスト」の登場など初の試みもあります。感想などもお願いいたします。

(クエストカードのサンプルを見て)こんな感じで子どもたちに配るんですね。実は私どもも今回、ミニふくおか2023当日のボランティアに参加させていただきたいと思っております。

 

(実際にクエストのお題に挑戦。お題:「川柳づくり」「妖怪を考えよう」)これは難しいですが、とても楽しいですね。子どもたちもきっと当日チャレンジしてくれそうです。まちが良くなる指数「ハピ」の存在も良いですね。例えばボランティアでまちがよくなることがたくさんある、それが目に見える、カタチになるというのは、弊社の「社会貢献」の理念にも共通するところがあるのではと思います。

 

この、子どもたちが自分で考え、自分たちで行動するところが良いですね。ミニふくおかは子どもの頃から地域や社会のことを考えることができる良い場だと思います。

近年は民間企業さんによる職場体験型の施設などもありますが、ミニふくおかは『「自ら考える力」を育む』というコンセプトの面で明確な違いがあると感じ、子どもたちがより主体的に活動できる機会だと思っています。このようなイベントがあること、同年代の子どもたちと一緒に体験できることは大変貴重なことです。子どもたちがイキイキすることで、その地域は魅力あるまちだということが伝わります。仮想のまち、多様な世界観を持ったみなさんがいる、その人たちといかに共存していくのかを学べるようですので、これからの社会で生きていくためにも必要なスキルを身につけられるのではと思います。どうすればいいのか自分で考えることは、大人である私たちでも苦慮することがあります。子どもたちから出てくるアイデアに新たな発見がありそうですね。

 

―これから社会を支える子どもたちに、メッセージをいただけますか。

今回は久々の開催ということで、初めて参加される子もいると思います。仮想のまちで学び、遊び、創造する、ミニふくおかを思う存分楽しんでください。この日ばかりはお父さんもお母さんもいませんので、あなたたちが主役です。みんなのお友達が子ども実行委員会として考えてくれた社会の中で「ミニふくおかの市民」として活躍してくれることを願っています。また、ここで体験したことをたくさんのお友達に伝えることで、社会の一端となることを期待しています。